投稿者: 宇内敬

  • 基礎を固める

    基礎を固める

    行政書士としての第一歩を踏み出すべく、日々学習に励んでおります。本日は、実務における基本姿勢と、行政書士の根幹ともいえる「法的三段論法」の活用、それ何より重要な「事実の確認」について深く学びました。私にとって大きな挑戦ですが、プロとしての責任の重さを改めて実感し、身の引き締まる思いです。

    1. 仕事に対する基本姿勢

    行政書士として、また一人の社会人として、以下の姿勢を常に忘れないようにしたいと考えています。

    • Be proactive(自ら進んで行動する)
    • Take responsibility(責任を持つ)
    • Ask questions(疑問を持って質問する。ただし、最低限は自分で調べた上で、それでも解決しないものを質問する)
    • Write it down(メモを取る)
    • Don’t hide mistake(ミスを隠さない)
    • Know your work thoroughly(自分の仕事を徹底的に理解する)

    専門業務の選択

    行政書士が対応できる業務は多岐にわたります。そのため、特定の専門業務を作り、知識の深掘りと業務の効率化を図ることは非常に重要です。

    専門業務の選び方は、「自分でこれをやりたい」と決めて進む場合もあれば、目の前の依頼を一つひとつ丁寧にこなしていく中で、自然と専門分野が形作られていく場合もあります。何が正しいという正解はありません。自分なりに試行錯誤しながら、納得のいく専門業務を選択していくのが良いと考えています。

    2. 実務における法的三段論法

    試験勉強で慣れ親しんだ法的三段論法ですが、実務ではその重みが異なります。

    試験では「出題問題(小前提)」を「覚えた知識(大前提)」に当てはめて「回答(結論)」を出していましたが、実務においては以下の構造になります。

    • 小前提(事実):依頼者の希望と、現在持っている客観的な事実
    • 大前提(法規):行政庁の解釈を含む法令・規則
    • 結論(成果):適切な書面を作成し、許認可などの成果を得る

    ここで最も大切なのは、正しく事実をつかむことです。依頼者は必ずしもすべての情報を開示するとは限りません。都合の悪い情報を隠したり、聞かれなければ答えなかったりすることもあります。プロとして、適用する法規から逆算して「何を聞くべきか」を抽出し、正確な情報を掴み取る力が求められます。

    この調査や確認には多大な時間を要しますが、法改正などで知識が古くなっている可能性もあるため、決して怠ってはなりません。先輩方から教わる際は、常に敬意を忘れないようにいたします。

    3. 事実確認の重要性と「和して同せず」の精神

    事実確認を徹底しないまま申請を行うと、虚偽申請となり、依頼者だけでなく行政書士自身の身を滅ぼすことになります。正しく事実を記載した結果として不許可になるのは、行政書士の責任ではありません。その場合は、要件を満たすためのアドバイスを行い、どうしても適合できないのであれば「申請しない」という選択を提案するのが正しい姿です。

    依頼者に寄り添うことは大切ですが、感情に流されてはいけません。「和して同せず」の精神で一定の距離感を保ち、冷静な判断を下す必要があります。自分が正しいと信じた道を進む、その初心を忘れないようにしたいものです。

    4. 具体的なヒアリングの手法

    事実の確認は、丁寧なヒアリングと客観的な資料の収集によって行います。

    本人確認と面談の準備

    まずは本人確認が基本です。なりすましを防ぐためにも、初回の面談はオンラインではない対面で行うのが望ましいと考えています。また、ヒアリングには入念な準備が必要です。行政庁の解釈を含めた法規を事前に調査するため、面談予定は1週間程度の余裕を持って設定します。

    ヒアリングシートと業務マニュアルの活用

    初回相談用の簡易なものと、申請用の詳細なヒアリングシートを準備します。併せて業務マニュアルを作成し、それを用いて説明することで、依頼者に安心感と価値を提供できます。これらは相談料をいただく際の対価としての意味合いも持ちます。

    また、費用についてはヒアリング後に見積もりを提示することを徹底します。電話口での安易な回答はトラブルの元となるため、お断りする勇気も必要です。

    現場を見る行動力

    依頼者の職種は多岐にわたり、専門用語に遭遇することも多いでしょう。「そんなことも知らないのか」と思われることを恐れず、その場で質問し、必要であれば現場に足を運んで自分の目で確かめる。この泥臭い確認作業が、審査官からの質問に毅然と答えるための土台となります。

    5. 客観的資料の収集と注意点

    申請書に添付する資料は、原則として発行から3か月以内のものを使用します。

    客観的な資料が得られない場合

    客観的資料の収集が困難な事実については、「誓約書」で対応することとなります。しかし、これこそが最も注意すべき資料です。誓約内容が事実でないことが判明した場合、虚偽申請となり、行政書士生命を絶たれることに直結します。

    自身を守るためにも、依頼者から自分(行政書士)に宛てた誓約書も書いてもらうべきです。特に暴力団排除の欠格事由や、将来の活動予測が伴う在留資格申請などは、会社の言葉を鵜呑みにせず、現場を確認するなど納得できるまで調査を尽くさねばなりません。

    主要な公的書類の知識

    • 住民票:一般の方には「住民票の写し」と言うとコピーを準備されることがあるため、単に「住民票」と伝える工夫が必要です。職務上請求書の使用は行政書士会のマニュアルに従い、正しく行います。
    • 身分証明書:本籍地の市区町村が発行するもので、破産宣告の有無などを証明します。取得方法が自治体ごとに異なるため、事前に調べて依頼者に丁寧に伝えます。
    • 登記されていないことの証明書:後見登記がないことを証明するもので、法務局の本局などで発行されます。正確な情報を期すため、住民票取得後に委任状を用いて行政書士が取得するのが望ましいでしょう。

    行政書士登録申請そのものが、行政書士となるもの最初の許認可申請となります。私自身これから出会う依頼者の気持ちを想像しながら、一歩ずつ準備を進めてまいります。

  • 行政書士への道:実務の厳しさと準備の本質を学ぶ

    行政書士への道:実務の厳しさと準備の本質を学ぶ

    行政書士としての生きていくために、日々研鑽を積んでおります。本日は、開業準備において不可欠な実務の心構えから、具体的な備品、人脈作りに至るまで、学習した内容を整理しました。 これから開業を目指す方、そして私自身への備忘録としてまとめます。

    行政書士という職業は、一見すると何をやっているのか分かりにくい側面があります。だからこそ、「自分は何ができるのか」を明確に伝え、信頼を築くための準備が何より重要だと痛感しています。

    1. 課題解決と信頼の構築

    例えば、友人から建設業許可の相談を受けた際、即座に対応できれば仕事になります。しかし、知識が不十分であれば、関連法規や手引きを読み解くところから始めなければなりません。これには膨大な時間がかかります。

    しかし、この地道な作業こそが基礎となります。適切な情報を引き出し、正しい形式で、適切なタイミングでお客様の課題を解決する。この積み重ねこそが、行政書士としての信頼に直結すると強く感じました。

    また、相続業務における「業際」の意識も重要です。登記に関しては他士業の先生にお願いすべき領域ですが、銀行関係の手続きなどは正しい委任を受けることで、我々行政書士もしっかりとサポートが可能です。自分の職域を正しく理解し、守ることがプロとしての最低限のたしなみと言えます。

    2.「何をやっているか」を伝える工夫

    行政書士は、一般の方から見れば「何をやっているか分かりにくい」職業です。だからこそ、自分がどのような業務を取り扱っているのかを明確に伝える努力が欠かせません。

    • 名刺にアピールポイントを明記し、自分を覚えてもらう工夫をすること。
    • できないことについても、手助けできることを伝えるために、人脈を通じて他士業を紹介できる体制を整えておくこと。

    3. 事務所環境とプロとしての意識

    事務所の在り方についても考えさせられました。自宅開業であっても、公私のけじめは必須です。過去にはパジャマ姿で仕事をしていた例もあったようですが、論外と言わざるを得ません。独立した事務所を持つことは固定費の負担増というデメリットがありますが、自分を追い込み、奮い立たせるプラスの効果と、何より信用力の向上に繋がります。

    また、共同・合同事務所については、同期など対等な立場ほど関係性が難しくなる側面があるようです。人間関係のリスクも考慮した慎重な判断が求められます。

    書類作成において、間違いなく、正しく体裁を整えることは、行政庁への気遣いであり、自身への信頼を得るために大切なことです。また、名前の間違いは致命的です。慎重な入力を心がけることで大切で、こういったところから仕業を生業とするものとしての資質が問われてきます。

    4. 開業時に揃えるべき必須ツール

    形から入るわけではありませんが、お客様に迷惑をかけないための最低限のインフラ整備は「誠実さ」の表れです。

    通信・IT環境

    • 電話:常に出られる状態を作ること。転送や代行サービスを活用し、出られなかった際の折り返しは最低限のマナーです。
    • FAX:官公庁とのやり取りで必須です。相手の時間を奪わないよう、電話とは別番号で用意するのが賢明です。
    • メール・HP:独自ドメインの取得を検討します。ホームページは事務所紹介ではなく「業務特化型」でなければ営業ツールになりません。
    • AIの活用:今後の必須ツールですが、回答を100%鵜呑みにせず、自身の目で裏付けを取る姿勢が重要です。

    OA機器とソフトウェア

    パソコンは手持ちのもので十分ですが、OSのアップデートは官公庁のシステム対応状況を見極める必要があります。プリンターについては、大量印刷に対応できるようレーザープリンタを推奨します。また、お客様にお渡しする書類を整理する際、ラベルプリンタがあると非常に喜ばれます。

    また、以下のソフト習熟は最初から必要となる必須のツールとも言えます。

    • オフィスソフト:申請書作成において、必須のツールです。
    • PDF書き込みソフト:PDF形式の書式を使用した申請書作成のために必須のツールです。
    • 住所管理・会計ソフト:お会いした方の情報管理、業務の収支や申告のために早くから導入した方がよいツールです。

    備品・書籍

    机は書類を広げられる広さを確保し、椅子は身体への負担が少ないものを選びます。書籍については、まずは業務体系を網羅した本を読み込み、受任した業務に応じて買い足していくスタイルで進めるのがよいようです。

    行政書士職印についても、規格を遵守し、職印会を通じて準備を進めることもできます。請求書在中印などの事務用印鑑も、手間の削減とプロらしい体裁のために揃えておきたいものになります。

    4. 自己アピールの工夫(名刺とプロフィール)

    名刺は自分を覚えてもらうための最強の武器です。職歴だけでなく、出身校、趣味、特技、好きな食べ物やペットの話など、「話のきっかけ」になる情報を盛り込むことで、親近感を持っていただけます。

    5. 社会保険・税金・リスク管理

    独立する以上、自身の守りも固めなければなりません。

    • 税務:開業届と青色申告承認申請書を提出し、節税メリット(65万円控除など)を享受すべきです。
    • 保険:行政書士賠償責任保険への加入は必須です。万が一のミスに備えることはプロの責任です。
    • 健康管理:体が資本です。年1回の健康診断は欠かさず行いましょう。

    6. 実務の覚え方と人脈作り

    実務は研修や先輩、同期から教わることが多くなります。大切なのは、教えていただいた際のお礼と、仕事が終わった後の報告です。この感謝の循環が、次の仕事やアドバイスを呼び込みます。

    また、支部の役員や地元の団体活動には積極的に参加することをお勧めします。時間は拘束されますが、役員同士のネットワークで仕事を回してもらえたり、地域の生の声を聴けたりと、出費以上の価値が得られるはずです。

    結びに:行政書士としての「覚悟」

    行政書士登録申請そのものが、我々にとって最初の許認可業務です。書類の端々に至るまで正確さを期す姿勢が、その後の仕事ぶりを予見させます。

    最後は、一にも二にも「覚悟」です。甘い考えを捨て、常に感謝を忘れずに取り組むことで、道は開けると信じています。

    今後も行政書士として生きていくために必要な知識を学んでいく過程を発信してまいります。共に頑張りましょう。

  • 民事法務と今から取り組むべきこと

    民事法務と今から取り組むべきこと

    本日は「民事法務」および「今から取り組むべきこと」を中心に、実務家として持っておくべき視点や心構えについて整理しました。これまでの人生経験をどう活かしていくか、改めて身が引き締まる思いです。

    民事法務における責任と行政書士の立ち位置

    民事法務は、許認可業務と異なり行政機関のチェックが入らないケースが多いため、我々行政書士の肩にかかる責任とリスクは非常に大きいと言えます。だからこそ、公正中立な立場で関係者にしっかりと立場を説明し、信頼を得ることが不可欠です。「雛形さえあれば仕事になる」という安易な考えは捨て、専門性を磨き続けなければなりません。

    主な業務領域と注意点

    • 各種契約書作成:紛争に関与することはできませんが、未然に防ぐための予防法務として重要な役割を担います。
    • 遺産分割協議書・遺言書原案作成:家族の想いを形にする繊細な業務です。
    • 離婚協議書作成:当事者が冷静さを欠いている場合も多いため、真偽を確かめる傾聴力が問われます。
    • 就業規則作成:こちらは見解の争いがある分野のため、深入りは避けるべきだと再認識しました。

    遺言・相続業務におけるコンサルティング視点

    近年、遺言に対する意識は「縁起でもないもの」から「大切な人を守るための準備」へと変化しています。特に自筆証書遺言については、法務局の遺言書保管制度を利用することで、紛失リスクの回避や検認不要といった大きなメリットを享受できます。法務局では内容の相談には応じてもらえないため、ここをサポートすることこそが行政書士の職域となります。

    また、相続業務はライバルの多い領域ですが、他士業と連携した「総合プロデューサー」としての役割を目指すべきです。お客様には、行政書士ができる範囲の限界を正直に伝えつつ、チームで対応できる安心感を提供することが大切だと感じました。

    成年後見制度の深い理解と課題

    後見制度には「法定後見」と「任意後見」がありますが、特に行政書士が介在しやすいのは、本人の判断能力が十分なうちに公正証書で契約を結ぶ任意後見です。しかし、任意後見だけでは死後の事務や、判断能力低下を伴わない身体機能の低下には対応できません。これらをカバーするためには、以下の契約をセットで検討する必要があります。

    • 財産管理委任契約
    • 死後事務委任契約

    現状、法定後見人に行政書士が選ばれるケースはまだ少ないのが実情ですが、認知症高齢者が増える社会において、今後私たちが貢献すべき重要な分野であることは間違いありません。

    離婚関連業務と2026年施行の法改正

    相談会でもニーズの高い離婚業務ですが、実務上非常に重要なニュースがあります。2024年5月の民法改正により、2026年4月1日から「法定養育費制度」が施行される予定です。

    この制度により、取り決めがなくても一定の養育費が請求可能となり、差し押さえも容易になります。しかし、これはあくまで養育費に限られた話です。慰謝料や財産分与まで含め、確実に権利を守るためには、やはり強制執行認諾文言付きの公正証書を作成することを勧めるべきでしょう。年金分割や住宅ローンの取り扱いなど、個別事案に応じた細やかな設計こそが行政書士の腕の見せ所です。

    今から取り組むべき「自分軸」の構築

    知識の習得と並行して、今から準備しておくべきは「選ばれる理由」作りです。

    人脈づくりと紹介に頼らない営業

    自分が相手の立場なら、どんな人と知り合いたいか。常に「有益な情報を提供できるキーパーソン」になれるよう準備が必要です。また、紹介を待つだけでなく、ホームページやダイレクトメール、勉強会での発表など、自ら仕掛ける営業も並行して行わなければなりません。

    周辺知識の習得と理念の確立

    税務や登記、社会保険など、他士業の専管業務に触れない範囲で、一般的な公開情報のレベル(相続税の計算方法や路線価の見方など)は熟知しておくべきです。お客様にとっての「最初の相談窓口」として、幅広い知識は武器になります。

    最後に、最も大切なのは「自分の理念」です。なぜこの仕事を目指したのか。これから、どう人生を悔いなく生きていくのか。その矜持をぶらさず、自分の強みを生かして、差別化すべくスタイルを確立していきます。たとえ今はレベルが高くなくとも、人一倍の行動力と実行力で、一人のお客様をハッピーにできる存在を目指します。

  • 基礎業務の理解

    基礎業務の理解

    行政書士になった後の「自分に何ができるか」を問い続ける

    行政書士の業務範囲は非常に広く、常に「自分に今何ができるのか」、そして「当然提供すべきサービスに更にプラスできるものは何か」を自問自答し続けることが大事。人生いつでも挑戦ですが、この奥深さこそがやりがいだと感じています。

    他士業の先生方からは、「お客様からこのような事業の相談を受けているが、どんな許認可が必要か」という問い合わせをいただく機会が多いようです。そのため、Win-Winの関係が築ける自分の強みを持つことが非常に大切です。また、自分の専門外であっても、他士業の業務内容について可能な限り知識を持っておくことで、自分のお客様に対してもプラスを提供できるのは大切なことです。ただし、個別具体的な他士業の情報をこちらから提供することはルール違反ですので、そこは厳に慎まなければなりません。

    大切にしたいのは、ご縁をいただいたお客様に対し、その場限りではない「今後につながる情報」をお伝えすることです。また、興味を持ったことは逃さず、人との交わりを通じて学びの場を広げていく姿勢を忘れないようにしたいものです。相手が本当に伝えたいこと、あるいは隠れがちな不利益な情報を見つけ出す技術も、プロとして不可欠なスキルだと痛感しています。

    許認可業務の構造とスキルアップの道筋

    行政書士のメイン業務である許認可は、法律だけでなく施行規定や通達、ガイドラインまで細かく読み解く必要があります。例えば建設業許可では、建設業法のみならず、地方自治体の詳細な規定まで注意を払わなければなりません。

    許認可の要となる「3つの要件」

    手続きの根幹は、要件を満たしていることを証明する書類を完璧に揃えることです。多くの場合、以下の3点に集約されます。

    • 人的要件:欠格事由がないことや、必要な能力の証明(身分証明書、実務経験証明書など)
    • 物的要件:独立した営業所などの実態証明(写真、賃貸借契約書など)
    • 財産的要件:金銭的裏付けの証明(貸借対照表、預金残高証明書など)

    スキルアップのステップとしては、古物商から始まり、宅建業、産廃、そして建設業へと段階を踏んで知識を習得していくのが理想的だと学びました。面談前には必ず業法や手引きを確認し、これら3つの視点で情報を整理する準備を徹底します。

    各専門業務における留意点

    国際業務と法人設立

    国際業務(入管法)は裁量基準が多く、運用が頻繁に変わる非常にデリケートな分野です。就労が認められる資格の支援が中心となりますが、常に最新の情報を追う必要があります。

    法人設立においては、株式会社などの「準則法」と、NPO法人のような「認証法」の2つの形態を正しく理解しなければなりません。税務や保険の一般知識も研鑽が必要ですが、登記自体は司法書士の先生の守備範囲であることを忘れてはなりません。

    建設業と補助金業務

    建設業では、工事代金5000万円を境とした「特定」と「一般」の区別、そして29もの業種と工事例の理解が必須です。一方、補助金業務は中小企業の発展を支援するやりがいのある仕事ですが、近年は賃上げやDX化がキーワードとなっています。なお、厚労省管轄の助成金は社労士業務となるため、線引きを明確にする必要があります。

    実務実例からの学び:在留資格の厳格化

    最近の大きな変化として、2025年10月16日から「経営・管理」の在留資格要件が厳格化されたことが挙げられます。資本金要件が従来の500万円から3,000万円以上に引き上げられました。3年間の猶予期間があるため、新旧両方の知識が必要です。

    また、外国人起業においては、海外送金の制限や日本語能力、さらには共同経営時の議決権確保(合同会社の活用や種類株式の発行)など、考慮すべき点が多岐にわたります。会社運営にかかる税金や費用については、税理士や社労士の先生方と適切に連携しながら、最善のサポートを目指していきたいと考えています。

  • 行政書士法の理解

    行政書士法の理解

    行政書士業務についての理解を深めるべく、日々研鑽を積んでおります。本日は、根拠法である「行政書士法」の歴史から実務上の留意点、そして将来像までを深く学習しました。 学習した内容を整理し、備忘録としてまとめます。

    行政書士法の歩みと令和8年の大きな転換点

    行政書士の歴史は古く、明治5年の「司法職務定制」にまで遡ります。代書人としての役割から始まり、昭和26年に現在の「行政書士法」が制定されました。そして、直近の令和8年の改正は、我々にとって極めて重要な意味を持っています。

    歴史の主な流れ

    • 明治5年:太政官達「司法職務定制」で証書人・代書人・代言人の設定
    • 大正9年:内務省令第40号「代書人規則」により行政代書人と司法代書人が分化
    • 昭和26年:行政書士法公布・施行(2月22日は行政書士記念日)
    • 昭和55年:社会保険労務士との業務分離
    • その後:さまざまな法改正を経て現在至るも、令和8年に大きな改正が実施

    令和8年改正の重要ポイント

    デジタル社会への対応や、行政書士の役割がより明確化されました。

    1. 「目的規定」から「使命規定」への改訂
    2. デジタル社会対応を含む職責の新設
    3. 特定行政書士の不服申立代理権の拡大
    4. 報酬定義の明確化(無償であっても実質的に報酬を得ているとみなされるケースの厳格化)
    5. 義務違反に対する両罰規定の整備

    行政書士の業務範囲と活用の判断

    行政書士が扱える業務かどうかを正しく判断することは、法令遵守の基本です。他士業との境界線には細心の注意を払わなければなりません。

    行政書士業務の法定業務

    他人の依頼を受け、報酬を得て以下の書類を作成することが独占業務です。

    • 官公署に提出する書類:許認可申請など
    • 権利義務に関する書類:売買契約書、遺産分割協議書など
    • 事実証明に関する書類:財務諸表、各種図面など

    ※他の法律で制限されているものを除く。 他仕業と共同独占等の業務もある。

    以下が非独占業務です。

    • 官公署への書類提出手続きの代理
    • 聴聞・弁明の手続きの代理
    • 行政書士が作成できる官公署提出書類の不服申立て手続きの代理(特定行政書士のみ対応可能)
    • 契約書等の書類作成の代理
    • 法定独占業務書類作成の相談

    ※他の法律で制限されているものを除く。

    他士業との境界(行ってはならない業務)

    以下の業務は他の法律で制限されており、アドバイスも十分な注意が必要です。特に税理士や司法書士の業務については、報酬の有無にかかわらず行えません。

    • 弁護士:訴訟や紛争性のある事件
    • 税理士:税務署への申告書類作成(所得税・法人税など)
    • 司法書士:登記申請(不動産・会社設立など)
    • 社会保険労務士:労働・社会保険関連の書類

    行政書士としての義務と責任

    開業にあたっては、形を整えるだけでなく、重い社会的責任が伴います。普段の行動ひとつにも、プロとしての自覚が求められます。また、行政書士は必ず各都道府県の「単位会」および「日本行政書士会連合会」に所属することになります。

    事務所設置と備品

    事務所は2つ以上設置することはできません。実態として、机や椅子、パソコンはもちろん、報酬額の掲示や郵便物が確実に届く体制、面談スペースの確保が必要です。

    遵守すべき主な義務

    • 行政書士倫理綱領の遵守
    • 正当な理由のない依頼拒否の禁止
    • 厳格な守秘義務
    • 職印の登録と帳簿の作成・保管(適正期間)
    • 領収書の発行と保管

    行政書士法人と組織

    現在は一人でも法人を設立することが可能です。ただし、社員は会社債務に対して連帯して直接無限責任を負うため、パートナー選びは慎重に行う必要があります。

    監督罰則への理解

    知事による処分(戒告、業務停止、業務禁止)と、会長による処分(訓告、権利停止、廃業勧告)があります。他士業との境界線や倫理に関する過去の処分事例を「反面教師」として学び、誠実に業務を遂行する決意を新たにしました。

    本日の学習まとめ

    何ができて、何ができないかを確実に理解することが非常に大事であり、知らなかったでは済まされない厳格な世界が存在することを改めて痛感しました。今後、デジタル化の加速により、行政書士の業務はよりスピーディーかつ高度な付加価値が求められるようになると感じました。単なる書類作成の代理にとどまらず、「国民の権利利益の実現」に資するサービスを提供できるよう、時世の波を捉えて、その時その時の最善を考え、「行政書士だからこそできる提案」をしていかねければいけないと肝に銘じた次第です。

  • なぜ、行政書士を目指したか

    なぜ、行政書士を目指したか

    「家の登記なんかは 自分ででぎっぺ」

    と、それは親父の一言からはじまった。

     えーーーっ。

    それまで「登記」とは どこか遠くの自分とは全く関係のない出来事だと思っていたのに親父は

    「出来るう~。」と平気な顔。

    尚も心の中でええーっと思いつつ、親父はずっと役場勤めでさまざまな書類も目にして処理し続けてきた人。

    「教えてやっから」

    その親父がそう言うのならと一念発起。

    助言を最大限に受け、時には「ナニコレ」と思いながら、作業を続けて 遂に手続きを完成することが出来た。

    自分にもできるんだ。

    これは、私にとって非常に衝撃的な経験でした。

    その後、自動車の名義変更や相続に関する手続きなど難しそうなことをやらなければならない時にも

    「出来るう~。」とつぶやく親父の顔が浮かんできて

    「出来るかも」思ってしまう。

    もちろん、あの時のように助言してくれる人はもういないけど、自分で試行錯誤しながら手続きを完結させる毎に「出来た」という気持ち その達成感に大きな喜びとやりがいを感じました。

    ある時、親族に相続手続きの経験を伝えたことで、とても喜ばれ 感謝されたことがありました。

    身近な人のそういった困りごとや悩みに触れるうちに、人は「どうしても必要な手続きであっても不案内で知識が少ないと、それはとても厄介で憂うつな作業である。」ということに気づきました。

    そういう「どうしてもやらねばならない」行政の手続きに どこから手をつけていいか判らず立ち止まっている人に、少しでも道案内をするように手助けができたらいいなと思い、行政書士を目指しました。

    法律は国民を守る大切な決まりごと。

    まだまだ勉強しなければならない事が沢山ありますが、日々親しんで理解を深めていけたらと思っています。

  • 行政書士試験

    行政書士試験

    これまで家族内親族内でのあれやこれやを周りから頼られ、その都度調べて対処してきた。

    ここまでの経験で果たしてどこまでできるのか?

    2024年

    2024年に初めて試験に挑戦してみることを決意。

    手はじめに分厚い参考書(5cm x 3冊)を買って問題を解いてみる。まったくの独学。

    それからネットで申し込む公開模試を二度ほど受けてみた。

    そして迎えた11月の本試験。手ごたえも自己採点も不合格の予感。1月の発表は、やっぱり不合格。まあ、世の中そんなに甘くないと思いつつ、正答率は30%、惨敗。

    2025年

    その後は、前回の結果が尾を引いたかやる気が出ない虚脱状態が続く、公私ともに忙しい日々、しばらく棚上げか、、、と思いきや、

    2025年7月、突然、降って湧いたようにあり余る時間を手に入れる。

    ふと、間にあう?

    ひょっとしたら、今からガムシャラに勉強したら、11月の試験に間にあうかも、、、との思いに。

    今度は環境を整え、Webの通信教育サイトに「4か月で行政書士試験に合格講座」に申し込む。それから、基礎法学、行政法、民法など一通りの講座と添削問題で集中して解き、空いている時間をすべて勉強に打ち込む。

    最後のひと月は、

    ①通信教育の問題

    ②2024年で使用した(分厚い)参考書(過去問含む)

    ③模試で出題された問題

    この3つを確実に解答できるようした。とにかく、どれだけ勉強しても終わりがないので、ひたすらひたすら、ただただ問題を解き続ける。間違えたところや、正解でもあれっと思ったところは、すぐ教科書を開き、再度確認!指差確認!更に理解を深める。

    2025年11月2度目の本試験

    いざ本番!と意気込みながらも、過去問にはない視点での出題に戸惑いつつ、今まで勉強してきた事を思い出しながら、3時間の試験終了。

    自己採点すると、記述式の点数次第では合格ラインすれすれ。発表までは何とも落ち着かないハラハラの3か月間(この間はなるべく試験のことは考えないように努力)

    いよいよ発表当日。ドキドキしてPCを自宅で開いてみれば、あった!自分の番号、間違いない。

    やったー!合格したー、よかったー!

    ホッとして、よくよくPCを見てみれば、自分の番号の前は50番ほど欠落、ぞ、ぞ、ぞ、、、改めて試験の厳しさを実感。本当にあって良かった。

    振り返ってみれば、早めに一通りの知識を講義や教科書で学習し、時間のある限り問題を解き続ける、これしかありませんでした、私には。

  • ブログ初めの一歩

    ブログ初めの一歩

    サーバを契約し、初めてレンタルサーバなるものを使ってみた。

    レンタルを申し込んだら、あっという間にサーバ準備完了の通知が届いた。

    「えっ、もう!?」っていうスピード感に、今の世のセルフサービス化、コスト削減の自動化を目の当たりにして、さすがだなーと改めて感心。

    独自ドメインも、ソフトもレンタル会社にて準備完了。

    で、どう使ったらいいの?

    GUI(イラスト化された操作案内)での管理で、聞いたことあるキーワードは沢山目にするものの、HTMLを少し書いたことあるだけで、ブログサイトを立ち上げたこともないし、まして公開するとなると当然セキュリティ面も気になるトコロ、、、

    諸先輩方のお知恵をWebで拝借しながら恐る恐るいくつかのセキュリティを設定。

    やり終えても拭えない不安感。

    もっと勉強しなくちゃ!と自分で自分に喝。

    外からのセキュリティチェックを考えなければなあ。

    何とかカンとか投稿の1ページをとりあえず書いてみた。

    これからが始まり、頑張るぞ!